お店の味をわが家で「パナソニックホームベーカリービストロ」レビュー

【監修者】中村剛

東京電力エナジーパートナー株式会社勤務 2002年に『ＴＶチャンピオン』スーパー家電通選手権で優勝し、銀座にて体験型ショールーム「くらしのラボ」の開設と運営に従事。 2022年2月現在“家電王”として動画マガジン『くらしのラボ』をFacebookとYouTubeで毎週配信している他、テレビや雑誌、新聞などの様々なメディアで暮らしに役立つ情報発信をしている。無類のネコ好き！

雑誌やWEBなどでお馴染みの“家電王”こと中村剛さん（東京電力エナジーパートナー）のナビで、イチオシ家電を深掘りする人気コーナー。

今回は、ホームベーカリーの決定版！？　お店レベルの本格パンが簡単に焼けちゃう、ハイエンドモデルをご紹介します。

ブームに応えて登場！プロ級ホームベーカリー「パナソニックホームベーカリービストロSD-MDX4」

ホームベーカリーは、1987年に一躍ブームとなり、かつて3度のブームがあったと言われています。そして2020年のコロナ禍と在宅時間の延長を受け、第4次ブームが到来しました。各社、独自の技術やコンセプトで勝負するホームベーカリーを売り出しています。2021年9月発売のパナソニック「ホームベーカリー　ビストロ」も、その流れのなかの一台です。

中村剛

▲ パナソニックホームベーカリービストロ SD-MDX4

アリススタイル

真打ち登場！　って感じですね。

「ビストロ」というシリーズ名は、パナソニックが調理家電のうち、独自の強み・技術をもっていて、デザインにもこだわりがある製品に冠する名前でして、ホームベーカリーとしては本製品が初のシリーズ入りを果たしました。

中村剛

完成度の高さはそこからもうかがえます。蛇足ですが、「ホームベーカリーにも“ビストロ”をつけたほうが良いのでは」と以前からパナソニックに話していました。「お店のような、いつも安定したおいしさの焼きたてパンが食べたい」という方には、まずオススメしたい機種ですね。

中村剛

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……ん？　ホームベーカリーって、味が安定してないんですか？？

Wセンシング＆温度管理で一年中おいしい！

実はその傾向にあります。パンづくりで重要な発酵の工程は、庫内の温度だけでなく室温にも影響を受けます。一年中変化するし、特に夏場は影響が大きいです。いつでも理想的な焼き上がりを実現するにはさまざまな微調整が不可欠なんです。

中村剛

これはホームベーカリーというより、パンづくりにはつきものの課題ですね。お店で買うパンがいつもおいしいのは、プロが天候に応じて微調整しているからです。

中村剛

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なるほど～。

パナソニック製のホームベーカリーは「発酵」の工程に独自技術を有していて、2つのセンサーで室温と庫内の温度をチェックし、季節や運転時の室温の変化によってイーストの投入タイミングやプログラムも自動で調整します。この「Wセンシング発酵」によって、一年中安定した焼き上がりを約束してくれます。

中村剛

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職人ワザですね！

はい。「ねり」の工程にも同社独自の技術があり、「3D匠ねり」も、その名の通り職人ワザを再現したテクノロジーです。パンケースの突起（リブ）とパン羽根の設計、さらにプログラムにより、生地を「たたく」「伸ばす」を3次元でおこなうプロの技法を取り入れています。適切に生地をねることで、しっかりと生地が伸びて膨らみやすくなります。

中村剛

3D匠ねり

▲ 2つの独自技法を搭載

「ビストロSD-MDX4」にもこの機能は搭載されています。「ホームベーカリーのパンはいまいち」というイメージがある人にも、ぜひ確かめてもらいたいおいしさですね。静音性も他社の製品から抜きんでています。ヘルシーパンもリッチな味わいもこれ一台で

中村剛

ブームに応える、という点でいえば、本製品は糖質約60％オフ※を実現する「低糖質パン」メニューを新たに搭載しました。

中村剛

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糖質制限ダイエット、もう定番ですもんね。

一般的な低糖質パンはブラン（ふすま）を使用していることが多いので、風味や食感が独特です。どんどん改良されてはいるけれど「こういうものだな」という一種の妥協は必要というか。

中村剛

そんななか、ビストロで焼く低糖質パンはブラン不使用でクセがなく、しっとりとやわらかな食感が楽しめます。食物繊維もたっぷりで、ストレスなく食事管理したい人にはうってつけです。おいしくてついつい食べ過ぎてしまうのがネックですが……（笑）

中村剛

▲ 日清フーズ株式会社監修の専用パンミックスで焼き上げる「低糖質パン」

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そんなに！？（笑）

さらに、ヘルシーパンだけでなく生食パンも手づくり可能です。従来の「パン・ド・ミ」メニューから進化した新搭載の「リッチパン・ド・ミ」メニューは、「ねり」と「ねかし」、そして「発酵」の工程を精密にコントロールすることで、高級食パンさながらのきめ細かくふんわりした口あたりを叶えました。

中村剛

▲「リッチパン・ド・ミ」

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芸の幅がスゴイ……。

そのほか、もちつきや甘酒づくりなど43種類のオートメニューを搭載しているので、さまざまなレシピにチャレンジできますよ。料理というと包丁や火を使うものをイメージしがちですが、レシピ通りに素材やマシンをセットする作業も楽しいものです。ちいさなこどもさんが遊び感覚で“食”に興味を持つきっかけにもなるんじゃないでしょうか。巣ごもりモードでホームベーカリーが流行ったのも納得できますね。

中村剛

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うんうん、私もいろいろつくってみたくなりました！